国内導入実績

橋本市民病院様(和歌山県)

1947年、1町6村の組合立病院として開設。結核診療所を経て、1963年に総合病院として事業を開始する。1997年に災害拠点病院、2007年にがん診療連携拠点病院に指定。へき地医療拠点病院の指定も受けている。病床数は300床。人口9万人の和歌山県北東部エリアをカバーしている。

導入データ
導入時期:2016年6月
導入数:バーナケアシステム4台
(救急外来に1台、外科、内科、循環器、包括ケアの各病棟に3台)

ゴミも臭いも出ない衛生的なシステム

汚物の処理時間が10分の1にまで短縮

神保CNIC 最初にバーナケアシステムと出会ったのは、2015年のイギリス研修時でした。研修に行く前、外来の看護師長から、「救急外来では、尿器を洗うスペースが限られていて、十分な洗浄や乾燥をするのが難しい。何とかできないか。」という相談を受けていたので、漠然と「尿器をディスポーザブル(使い捨て)処理できるものはないか」と考えていました。そんなときに、研修先の病院でバーナケアシステムを目の当たりにしました。尿器や便器はパルプ製で、バーナケアシステムで処理できるので、ゴミも出ないし臭いもない。こんな衛生管理の方法があったのかと、いい意味で衝撃を受けました。ですから、トライアルの話を聞いたとき、すぐに看護部に協力を依頼。半年間の試験導入を経て、本格的な導入へとこぎ着けました。

西山看護部長 病院がこの場所に移転してきて10年、もともとあった尿器の自動洗浄機が取り替え時期を迎えていたことが導入理由の一つです。しかし、それだけではありません。2,3年前から、看護師が「患者さんをケアする」という本来業務に集中できるよう、看護師でなくてもできる仕事を他職種に振り分けるという取り組みを行っていました。ちょうどそのタイミングで、汚物処理を効率化するバーナケアシステム導入の相談が寄せられたんです。

神保CNIC 看護部を始め、周囲の協力を得られたおかげで、導入はスムーズに進み、汚物処理の動線が格段に改善されました。バーナケアシステムを導入する前は、例えば病室で排尿介助したり、汚物室の自動尿量測機へ尿を入れたあとスタッフステーションで尿量を確認したりするほか、尿器を乾燥・保管するといった必要があり、その動線から1回の尿器・汚物処理に10分程度かかっていました。しかし、バーナケアシステム導入後は、尿の測定後にパルプ容器ごと装置に入れれば、それで処理が完了。あとは装置が自動で容器を粉砕・排水してくれるので、処理時間はわずか1分と、従来の10分の1にまで短縮できました。それに伴い、労力とコストの面でメリットが出ただけでなく、看護師がケアに当てる時間が20%も増加したのです。