国内導入実績

姫路聖マリア病院様 (兵庫県)

1950年、宗教法人聖フランシスコ修道女会により、聖マリア診療所として開設。1984 年に360 床の総合病院として診療科の充実を図る。1992年には老人保健施設「マリア・ヴィラ」が完成し、地域の医療・福祉を担う重要拠点として機能を始める。2015年、最新の研修マシンをそろえた「姫路メディカルシミュレーションセンターひめマリア」を開設。同じ棟にメディカルフィットネス「Maria PLUS」をオープンし、スタッフや地域の健康増進にも力を入れる。

導入データ
導入時期:2016年4月
導入数:バーナケアシステム11台

限られたコストで理想的な衛生処理を実現できる

現在、バーナケアシステムを、既存の内科病棟(4階フロア、5階フロア)に合計4台、泌尿器科・内科の混合病棟に1台、病院併設の老人保健施設に2台導入されています。それ以前は、尿器や便器などはどのように洗浄しておられましたか。

山中看護部長 スタッフが手洗浄をしていました。当院は病室ごとにトイレがあり、その都度そこで洗浄していたのですが、私が何より心配だったのは、処理時の跳ね返りや飛び散りなどによるスタッフと療養環境への汚染。特に内科病棟は高齢者が多く、感染症を抱えて緊急入院される方も多いので、排泄物をトイレに流すときの飛び散りが、感染の伝播に結びつかないか懸念していました

今川CNIC 私も感染制御の観点から、かなり以前から衛生的な汚物処理システムが必要だと感じていました。また、手洗浄の場合、週に一回は容器をすべて回収し、2~3時間くらいかけて洗浄及び浸漬消毒をしていました。これも、スタッフにしてみれば大きな手間。平均すると1日に20~30分くらいは容器の洗浄・消毒に当てていたことになります

山中看護部長 こうした現状を改善するため、外科や小児科、産科のある新館病棟には、新設当初から容器の自動洗浄機を導入していました。旧館にも導入しようと考えたのですが、既存の建物の場合、配管工事や電源工事が必要だということが判明。その費用まで含めると、とても現実的な額ではありませんでした。

それらの問題解決に、バーナケアが有効だと判断されたのですね。導入の決め手は何だったのでしょうか。

今川CNIC 一つは、理想的な汚物処理システムであったこと、もう一つは、導入コストの低さです。バーナケアと最初に出会ったのは、台湾で開催された感染症関連の学会です。汚物を使い捨てのパルプ容器ごと粉砕・下水に排水できることから、「究極の汚物処理だ」と直感しました。手洗浄も自動洗浄も、洗い残しの懸念が少なからずありますが、このシステムなら、容器を洗って再利用すること自体がなくなり、洗い残しのリスクをゼロにできます。また、本格的には本邦初導入ということで不安もありましたが、バーナケアがシェア80%ぐらいを誇る世界のトップリーダーであり、オーストラリアやカナダ、シンガポール、マレーシアなどでの導入事例を詳しくお聞きし、安心しました

山中看護部長 導入コストの面では、さきほど言った配管や電源工事が必要ないところが決め手になりました。ボディもコンパクトで、一般的な100Vの電源を使用でき、配管も既存のものを使えます。このように、本体購入費のみという初期コストを非常に低く抑えられるなどメリットが大きかったですね。