紙とインキと試行錯誤
難しいけど面白い
S.N. メディアカンパニー 印刷機オペレーター 2016年入社
地元でできる仕事を探していたところ、たまたま求人を目にした妻に勧められて応募したことが応募のきっかけです。印刷工場は暗くて汚いというイメージがあったのですが、初めて訪問したときにその明るさ、清潔さに驚きました。面接官の方の印象もとてもよかったことに加え、福利厚生の面などから入社を決めました。
最初は紙積みから始め、紙の種類、数え方、扱い方などを実際の作業を通して学んでいきます。紙は大量になるとなかなか重量があり、立ち仕事がメインでもあるので、意外と体力仕事です。また写真化学では「正解ライン」の基準が高いので、試行錯誤や工夫が求められます。
毎日ちがう印刷物の仕事が来て、紙、インキのコンディションも刻々と変わっていく。作業自体は同じように見えるかもしれませんが、実際は単調ではなく毎日変化がある仕事なので、やっていてずっと楽しいです。仕事の中では、特に色合わせの作業が好きです。
上司や先輩は、優しくてイチから丁寧に教えてくれる人ばかりです。緊張感を持ち、集中して日々作業を行っているので、休憩時間の同僚とのたわいもない会話が楽しいです。勉強会やスキルアップの後押しもあり、成長したい人にはとてもいい環境だと思います。
また、他社ではできないような難しい印刷を可能にすることも、自社技術への誇りが持てるところ。例えば、ローラーをきちんと拭く、チェック体制を二人にするなど、ひとつひとつは些細なことかもしれませんがちゃんと積み重ねることや、工場がきれいなことも、高い技術を生み出す力の一部かもしれません。
とある企業からの案件で、他社で刷ったものと仕上がりを合わせてほしいというご要望がありました。しかし、なかなかご希望の仕上がりにならず、先輩方とたくさんの時間をかけて試行錯誤し、やっとOKをいただきました。ようやく乗り越えた達成感はとても印象に残っています。お客様が希望する色味の調整をその場で行うスキルを身につけることは、簡単ではなく経験を積むしかありませんが、自分の携わった印刷物が店頭などに並んでいるのを見かけると、やはりうれしいです。
学生時代から人に頼ることがあまり得意ではなかったのですが、入社して頼りになる先輩方がいることで、困った時は人に頼ることも大切なのだと気付きました。私もそろそろ教える側になってきています。新しく入ってくる方と共に学び、成長できるようになりたいです。
責任ある仕事ですが、困った時は助けてくれる先輩達がいますので、安心してチャレンジしてみてください。
難しい案件が集まる現場だからこそ、技術に誇りが持てる。仲間も信頼できる人ばかり。