目に見えないものに
理路整然と向き合う
T.M. プロダクトカンパニー 電気設計 2019年入社
電気の流れを考え、その装置に合った電気配線の設計図を書くのが主な仕事です。部品と部品をつなぐケーブル図面の作成、製品のスペックや目的に合わせた部品選定、シーケンサを動かすPLCプログラム、タッチパネルのGOTプログラムも組んでいます。他には取扱説明書の作成、海外規格対応のテクニカルドキュメント作成なども担当しています。特注対応もよくあり、お客様が持っているアダプターを使用できるようにしたり、指定された防爆対応の仕様にしたりと注文に応じた対応も行っています。
元々は機械畑出身だったのですが、前職で電気もやってみないかと声を掛けられてトライすることになりました。数学が得意ではなかったので苦労はしましたが、知らないものを知っていく楽しさがありました。電気関連は苦手意識を持つ人が多いですが、理論を知って電気の流れをイメージできれば無闇に恐れなくて済むと思うので、チャレンジしてみてほしいです。
機械は作動していればいつかは壊れるものなので、そのときに原因を探って修理するのも仕事の一つです。入社して数カ月経ったころ、不具合対応として客先へ上司と一緒に行くことになりましたが、原因が想定できず、持てるだけの代替品を持って客先を訪問。一つずつ部品を替えながらどんな操作をしたかを聞いていって、どうにか直せたことは印象に残っています。通電させたら部品が燃えたり、ブレーカーが落ちたりしたこともありましたが、その経験が今につながっています。製品開発の設計を初めて主担当した製品の受注が決まったときは、我が子を送り出すような気持ちでした。
基本的にものづくりでは、これはどうなっているんだろうという好奇心が根底にあると思います。形一つとっても、機能やコストなどの面から理由があってそうなっているはずで、その理由を知ろうとする気持ちが、何かを設計するときのヒントにつながるのではないでしょうか。また、図面を見ているだけではわからなかったことが、機械の中をのぞいてわかることもあります。気になったら調べてみて、わからなかったら誰かに聞く。そうして蓄えた知識や経験が、後にこういうことだったのか!と気付くと、ものすごく気持ちがいいですよ。そう感じた出来事は心に残って、忘れない知識になると思います。
創業から150年という歴史ある会社ですが、風通しの良い自由な社風です。
平日は家族にご飯を担当してもらっている分、休日は朝昼晩の食事を作るようにしています。そして、犬の散歩に行って、ご飯と一緒にゆるゆるとお酒を楽しんでいます。