まずは、美しく心地よく感じるバランスについて、色味や書体、作品画像の見せ方についてお伺いし、情報整備としてバイリンガルの記載方法や各項目に入れ込む情報の内訳、新型コロナウィルス禍における来館者への告知対応の方法などをご提案し、見やすく分かりやすいサイト構築へ展開していきました。
全体の構成は、所蔵コレクションの木工作家で人間国宝であった故 黒田辰秋氏の作品を象徴する朱塗りの作品にあやかり、シンプルな白背景にヘアラインの朱色を取り入れアクセントとしました。
手工芸の美しさに映えるよう明朝体のフォントを指定し、部分的に縦書きを使用することで、モダンな構成の中に和のテイストを取り入れています。
また、パソコン・スマートフォンなど様々な環境でも表示が崩れず作品本来の魅力が最大限に引き出せる構成となるよう配慮しました。
シンプルさを優先することでサイト自体が定型化して単調になりかねないため、画面の所々にアニメーションを設定することで、インタラクティブに楽しめるさりげない仕掛けを施しました。
新型コロナウィルス禍については今後どうなるか見通せないこともあり、また新企画が定期的に掲載されるであろうことから、お客様がご経験のあるCMSを組み入れ、ご自身での編集を可能にすることによって、例えば緊急事態宣言や新しい企画展の告知など、タイムリーに対応できるようにしました。