鉄道会社 新事業のブランディング

ブランディングデザインWeb

CLIENT
大阪市高速電気軌道株式会社 様
PROJECT
「Osaka Metro クリエイト」のブランディング
URL
https://osakametro-create.jp/

概要

「Osaka Metro クリエイト」は、Osaka Metro様が取り組む共創プロジェクト。
地域のクリエイターや事業者と共に、廃車車両の部品・部材を日常で使用できるアイテムへと再生し商品化する「廃車再生プロジェクト」や、クリエイターやものづくり事業者をマッチングして大阪から新たなブランドを創出する「ブランド創出プロジェクト」を推進しています。

この Osaka Metro クリエイトの新規立ち上げにあたり、弊社では、ブランドコンセプト・事業展開の手法の構築に向けたコンサルティング、ロゴ・ビジュアルやWEBサイトといったプロモーションツールへの展開をお手伝いさせていただきました。

課題

継続的に支持されるためのブランドコンセプト構築

ご依頼をいただいた当初、すでに Osaka Metro様において、「廃車車両を再生・商品化する」という計画と、「それを販売するECサイトを立ち上げる」というアウトプットのイメージはお持ちでした。

ただ、単にECサイトのことだけを考えて進めるのでは、短期的な売上や話題に終始してしまう可能性があります。Osaka Metro クリエイトを、継続的に支持を獲得し続けるものにするには、ブランドとして土台を確立させること、つまりブランディングが必要です。

そこで、当プロジェクトは、軸となる根本の思想、「Osaka Metro クリエイトは何をしたいのか」を定義し、ブランドコンセプトを構築することが大きな課題となりました。

そのためには、まず「何ができるのか」を明確にして、ブランディングのスタートラインに立つこと。また、考え方やキャリアも異なるプロジェクトメンバー間で、いかに全員がイメージを共有し、同じ方向を目指していけるかが重要となっていきます。

提案・フロー

1. ロードマップの提案

はじめに弊社が行ったのは、ロードマップの作成。ブランディングとはどういうものなのか、というところから、最終アウトプットまでの道筋をイラストで示し、その後の打ち合わせでは、毎回、現在のフェーズを確認してから会議を行いました。

Osaka Metro様からは、「いま自分たちが何をしているかがわかりやすく、迷子にならず進めていけた」「道筋を理解しながら進めたからこそ、自分たちのしたいことが最終的にロゴやデザインに反映された」とご好評いただきました。

*上記資料イメージは意図的にぼかしております。ご質問・ご相談はお問い合わせください。

2. ワークショップの実施

ブランドコンセプト構築にあたっては、プロジェクトメンバー参加のもと、10回ほどのワークショップを実施。
以下のように「目指す姿」「提供できること」「ターゲット層・顧客ニーズ」の、3つのポイントを明確にし、ブランドのもたらす価値=ブランドコンセプトを導き出していきました。

2-1. 目指す姿の議論・具現化

各人が考える「こうなりたい」を議論・統一していきながら、ひとつの絵にまとめて具現化。これが、Osaka Metro クリエイトがどういう価値や体験を提供していくかという指針となります。

2-2. 提供できることを整理する(=現在地を知る)

議論を進めやすくするには、現在地を知ることが大切です。Osaka Metro クリエイトで、いま何ができるのかを整理し、事業を視覚化していきました。

テキストだけでなくビジュアルにまとめることで、最短で全員が同じ方向をイメージできるようにというねらいがありました。

2-3. ターゲット層・顧客ニーズを明確にする

最後のポイントは、ターゲット層・顧客ニーズの視覚化です。
これは、どのようにして社会とリレーションやコミュニケーションを取っていくか、つまり「社会とどう繋がっていくか」を考えるための拠り所となります。

*上記資料イメージは意図的にぼかしております。ご質問・ご相談はお問い合わせください。

アウトプット

ワークショップを通して見えてきた「目指す姿」「提供できること」「ターゲット層・顧客ニーズ」をもとに、ブランドコンセプトを導き出し、ロゴやビジュアル、WEBサイトに展開していきました。WEBサイトの制作においては、コンテンツに必要な撮影や取材・ライティングも手掛けました。

WEBサイト: https://osakametro-create.jp/

Osaka Metro様によると、ロゴの提案が一番印象的だったとのこと。「それぞれ異なる意図・特徴でアウトプットされた候補案の多さに驚いた。バリエーションの多さ・質は、社内でも評価され、どれも捨て難かった」との嬉しいコメントをいただきました。

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成果

お客様の声

サイトリリース直後から、各マスコミからの取材など注目を浴び、商品もすぐに完売という、好調な滑り出しを迎えることができました。リリースから月日が経過した現在も継続してメディアに取り上げられる機会があり、ブランディングの効果を感じています。
鉄道事業以外のPRができるようになったことは、ビジネス上の利益にも繋がっています。

また、今後の展開や商品開発の対話においては、共通認識・拠り所があることで、常に原点に立ち返って判断ができ、ブランドコンセプトをしっかり固めたことのメリットも見え始めています。

これからも、自社収益への寄与だけでなく、お客様や関西の事業者の皆様、それぞれをより盛り上げ、活性化させるプロジェクトとして、Osaka Metro クリエイトを、さらに存在感のあるものに育てていきたいです。

(Osaka Metro クリエイトご担当者様)

その後、弊社ではWebサイトの保守運用やレポーティングなどを通して、引き続き Osaka Metro クリエイトのブランディングに伴走しております。

ブランディングは、立ち上げ時のアウトプットで終わりではありません。
軸を保ちながらも、時代の変化や事業の進化に合わせて Osaka Metro クリエイトを育てていけるよう、今後もお手伝いできれば幸いです。

また、今回、成果についてヒアリングをさせていただくなかで、Osaka Metro クリエイトご担当者様に弊社のイメージを伺ったところ「親戚のお兄ちゃんのような存在」とのご回答が。
「何かあったらすぐ相談できて、近い距離で一緒に悩んでくれる」といった印象だそうで、まさにお客様の目線も考えた戦略立て・課題解決を心がけている弊社にとっては、非常に励みとなるお言葉でした。

歴史の長さから、お堅い会社と想像されることも多い弊社ですが、今後もお客様の「パートナー」として、お客様にとっての最適なご提案・課題解決を実現してまいります。お気軽にご相談ください。

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